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「ここは絶対つぶさない!」
パート店長、必死の挑戦

シンデレラポエム店長の話

私が話します

シンデレラポエム 貫名店長

いせや写真館に勤めて10余年。パートでありながらもシンデレラポエムの店長兼カメラマンを担い、社長からも右腕的存在として絶大な信頼を得ている。前職は飲食店勤務をしていた大の接客好き。従業員初となる育児休暇を取得し、復帰後も子連れ出勤をするなど、女性の働きやすい職場づくりのロールモデルとしても活躍。最近の楽しみは農業をしている実家で玉ねぎの手伝いをすること。

─ まず、貫名さんがシンデレラポエムに入社したきっかけを教えてください。

私は以前、島内の飲食店で働いていました。そこを退職してから特に次の仕事が決まっていたわけではないんですけど、とりあえず転職活動用の証明写真を撮ってもらおうと思って、シンデレラポエムに来たんです。そしたらちょうど求人募集の張り紙が貼ってあって、写真に興味があったわけではないんですけど、ついでに面接してもらって、採用していただきました(笑)

当時は“七五三といえばいせや写真館”と言われていた時代で、売り上げもうなぎのぼりでした。島内では取り扱う着物の数も多かったし、もちろん質も良かったので、島中からお客さんが来てくれましたね。

年に一度はイオンで展示会もしていた時代だったので、今思えば人手不足だからすぐ採用してもらえたのかもしれません(笑)

証明写真のために来店したはずが、そのままシンデレラポエムで働くことに。

─ 入社されてからは「大変なことの連続だった」と伺っていますが、具体的にどんなことがあったんでしょうか?

もちろんいまはいまで大変ですが、一番大変だったのは、当時の店長が突然退職したことですね。

それからは毎日、社長と残ったスタッフで“なんとかしなきゃ”という一心でした。売り上げも「下がってる」と言われ続けていたので、危機感がありましたね。だから、どうしたらお客さんが来てくれるかいろいろアイディアを出して実際にやってみるんですけど、どれも失敗ばかり。

例えば、それまではスタジオ撮影がメインだったけど、野外で撮影したら面白いんじゃないかと思って、一宮の公園で子供にドレスを着せて撮影するプランを作ったり、伊弉諾神宮で撮影できるプランを作ってみたり…今では当たり前に行われていることでも、当時はまだそういう文化がなかったんですよね。

だから結局、どれも問い合わせがなく失敗に終わりました(笑)

でも、それ以上に“なんとかしなきゃ”という思いの方が強かったので、失敗し続けてもまた次の新しいことを考えられていました。今振り返れば完全にPR不足だったんですけど、それに気づくこともなく、当時はみんなで「何でかなぁ?何で来えへんのかなぁ?」って言い合ってるうちに、また新しいことに挑戦…みたいなことの繰り返しでした。

聞こえはのんびりしているけど、実際の現場は“早く何かで成功させなければこの店はつぶれてしまう”というプレッシャーと焦りで、常にみんなが緊張感を持ってましたね。だからすぐ次の手を考える。落ち込む時間すらもったいないという感覚でしたね。

でも、そうやってみんなでいろいろなことを一緒になって考えて実践できたのは楽しかったし、何度も挑戦できたのは、よく話を聞いてくれて、何でも言いやすい環境を作ってくれた社長のおかげでした。そんな中で、ネット貸衣装事業も生まれていきましたからね。

今まで行ってきた数々のプラン。

─ ネット貸衣装事業は、やっとみなさんの“成功事例”と言える一つの体験となったわけですね。それから、職場の雰囲気はどうでしたか?

ネット貸衣装事業が始まると、やることがたくさん増えました。それまではみんなであれこれ考えながら一緒に動いていたけど、貸衣装は受注業務や発送業務、戻ってきた衣装の管理業務もあったから、自然と役割分担が出来ていきましたね。

それに自分たちの持ち場ができると、仕事のゴールや達成感も分かりやすくなって、以前よりみんなのモチベーションもアップしたように感じました。

シンデレラポエムで始まったネット貸衣装事業は売り上げが急激に伸びて別部隊になったのですが、その時の体験や感覚は、いまも仕事に生かされています。

ただ、それまで売り上げの中心となっていたネット貸衣装事業が切り離されたことで、シンデレラポエムの売り上げは激減しました。これまでのように惰性で同じことを続けていてもお客さんは増えないので、それからはおろそかになっていた“結婚式の記念写真館”としての方向性を再度考えるようになりました。もちろん私はこの写真館が大好きだし無くなると困るので、いまもシンデレラポエムの存続をかけて、お客様に喜んでもらえることや売り上げを伸ばすことにとにかく必死なんです。

ネット貸衣装はシンデレラポエムで生まれた。

─ それは大変ですね。
お店を守るために、店長として心がけていることは何かあるんですか?

やっぱり日頃のスタッフミーティングは欠かせないですね。

誰か一人が違う方向に向かっていたら職場環境やチーム全体の仕事にも影響が出てくるので、そういう意味ではスタッフの小さな変化や雰囲気をすぐにキャッチできるよう、常に心がけています。

もちろん、全て自分が正しいわけではないので相手の話をしっかり聞いて、みんなで解決できるようにしています。全員がいせや写真館の経営者であるという意識を持って働いてもらえるように、“自分の給料くらいは自分で稼がなあかんよ!”と日々伝えながら、スタッフ一人ひとりとコミュニケーションを取っています。中でも一番注意しているのは、売り上げの話をするとき。なるべくネガティブにならないように、士気を高める話し方を意識しています。なのでシンデレラポエムには、“パートだからこれだけの仕事しかしないです”という意識の人は一人もいません。

とにかく必要があれば何度でも話し合いの場は設けるようにしていますし、スタッフ同士、仲もよいので定期的にご飯を食べに行って話を聞くこともあります。でも、あまり近づきすぎても仕事に影響が出てしまうので程よい距離感を大切にしています。

スタッフ一人ひとりとコミュニケーションを大切にしている。

─ “みんなで何でも話し合える環境”というのは、働く上ですごく大事なことですよね。他に特徴はありますか?

私だけではなく、日頃からいせや写真館のスタッフは、社長に対しても何でも話すようにしています。とことん話し合わせてくれる上に、考えを実践させてくれるのは、やりがいにも繋がっています。

社長もスタッフも関係なく、何でも意見し合える風通しの良さと、チャレンジ精神を買ってくれる職場環境は、他にはない、いせや写真館の大きな特徴ですね。

何よりそうした企業風土が、自然と積極性を引き出してくれているようにも感じています。

ただ、自分が取り組んだチャレンジに対しては、パートであろうが責任が伴います。やり方は任せてもらえるけど経過報告は厳しく行っているし、中途半端に投げ出したりすることは許されません。

それに、やりたいことだけではなく、中には想定外のチャレンジもあります…(笑)

以前社長から、3ヶ月後に控えた運動会で撮影を任されたことがありました。当時はカメラの経験が全くなかったので、かなり焦ったことを覚えています。必死に勉強して事なきを得ましたが、そういう想定外のチャレンジもさせてもらえるので、ある意味いろいろな経験をさせてもらえて鍛えられます。

社長から想定外のチャレンジを与えられることも。

─ 普段から挑戦する意識付けがされているからこそ、急なイレギュラー対応にも前向きに取り組めるんでしょうね。ところで貫名さんはお子さんがいらっしゃるそうですが、母親としての働きやすさはどうですか?

実は結婚して子供ができたとき、社長に退職の意向を伝えると即答で「いつから育休取る?」と言って、それまではなかった育児休暇制度を作ってくれたんです。最初から私を辞めさせるつもりはなかったんでしょうね(笑)

こうして戻って来られただけでもありがたいのに、復帰後は子連れ出勤も許可してくださって、いまでもたまに4歳の娘を連れて出勤しています。私が仕事している間は、おとなしくテレビを見たり、他のスタッフが相手をしてくれたり、お客さんが遊んでくれることもあってとても助かっています。

小さな子供を抱えていると、働ける時間が制限されたり、子供の具合が急に悪くなることもあって、歯がゆい思いをされている女性は多いと思います。でも、いせや写真館ではその都度状況に合わせて働き方を相談できるので、とても女性に優しい、働きやすい職場です。だから子供がいても、好きなだけとことん仕事に取り組めるのでありがたいですよね。私もシンデレラポエムの生き残りがかかっている状況で、子供を理由に生半可な仕事はしたくないので助かっています(笑)

もちろん子育て中の女性だけでなく、子育てがひと段落した方、定年後の女性まで幅広い世代が活躍しているいせや写真館は、淡路島内でも働く年齢の受け皿がかなり大きい企業だと思います。

だから私はここで働いた十数年間で、転職を考えたことは一度もありません。
いつまででも働きたいと思えるくらい、毎日が楽しいです。

いせや写真館は働く年齢の受け皿がかなり大きい。

─ 仕事に打ち込みたい女性にとっては、働きがいのある職場ということですね。
最後に、これから新しいスタッフを迎えるとしたら、どんな人と仕事をしたいですか?

私たちの仕事は、ただ写真を撮るのではなく、「思い出作りのメーカー」としてお客様一人ひとりの特別な日、またその節目の日に最高の思い出を残すことです。

お客様の中には、お宮参り、七五三、成人式と、成長を通して撮影に来てくれることも珍しくありません。そういった意味では、お客様の人生をともに見届け、寄り添うことができる特別な仕事でもあります。

でも、決して楽な仕事ではありません。ときには子供の自然な笑顔を引き出すため、どれだけ恥を捨てられるかも重要です。いろいろなことを経験できるので、やりがいや成長を感じられる面白い職場ではありますが、それ以上に、柔軟さと体力が必要です。

女性ばかりで女性に優しい職場というのも、あくまでも仕事での成長を望み、キャリアを積みたい女性のための制度や風土です。なので自分のライフスタイルに合わせた“ちょうどいい仕事”を求めている方には合わないでしょうね。受け身の姿勢でこなせる仕事ではありませんから。

むしろこれからのいせや写真館をより良くしていくため、お客様に満足してもらえるサービスやアイディアをどんどん出せる人が来てくれると嬉しいですね。そして自発的に、臆せず何でも私たちに意見をぶつけてきて欲しいです。

淡路島という地方の写真館ではありますが、私はお店のため、お客様のために、「日本一のサービスを提供できる写真館」を目指せる熱い仲間と働きたいですね。

お客様一人ひとりの特別な日、またその節目の日に最高の思い出を残すことが私たちの仕事。

─ いせや写真館は、“働く意欲のある女性にチャンスを与えてくれる会社”なんですね。 シンデレラポエムを一緒に守り続けてくれるパートナーが集まることを祈ってます!

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